ソリューション詳細
AIが人の接近を検知し安全な現場環境をサポートする
フォークリフトAI⼈検知システム「グッドファインダー(GOOD FINDER)」多発するフォークリフトの事故を削減し
現場の安全確保に貢献
三菱ロジスネクストのグッドファインダーは、独⾃のAI映像解析技術により作業員に危険を知らせる大型フォークリフト用AI人検知システムです。フォークリフトに設置された監視カメラの映像から⼈のみを⾼速・⾼精度で判別し、人の接近を検知すると警告音とLED点灯で危険を知らせます。
フォークリフトに起因する事故は、年間約2,000件発⽣。特に10トンを超える大型フォークリフトは車体の構造上死角が多く、重大な事故につながりやすいことから、現場環境の安全性向上は喫緊の課題となっています。
こうした課題解決に向け、1957年の大型フォークリフト1号機の発売以来、国内シェア通年No.1である三菱ロジスネクストは三菱重工業と協力し、両社の確かな実績と技術力を結集することでグッドファインダーを開発。作業員による安全確認と併用することで多発するフォークリフトの事故を削減し、より安全な現場環境の実現に貢献します。
ソリューションの特長
昼夜問わず高速・高精度に検知する
「人検知機能」
画像から人のみを検知する深層学習モデルとしてSSD(Single Shot Multibox Detector)を採用した人検知機能システムであるグッドファインダー。監視カメラで撮影した人物映像は、AIアルゴリズムを用いて、画像前処理と連携したFPGA(Field-Programmable Gate Array)によって高速・高精度に検知。人の接近を検知すると運転席でアラーム音が鳴り、同時に液晶モニター周囲に配置されたLEDが検知した方向に点灯することで危険を知らせます。
車両に搭載した監視カメラは近距離用8台と遠距離用3台の計11台で構成され、車速に応じて近距離監視、遠距離監視が自動で切り替わります。照度は2.5lxを誇り、昼夜ともに優れた検知性能を発揮します。
また、収集した数多くの実環境画像による深層学習に加え、人に特化した独自のチューニング技術によって、映像処理時の動作遅れを⽣じさせない処理能⼒も有します。
運転者の目となり安全をサポートする
「グッドビューア」
グッドファインダーと同時搭載となる全周囲モニターシステム「グッドビューア」は、車両周囲の俯瞰映像を運転席モニターに表示し、安全確認をサポートする全周囲モニターシステムです。
グッドファインダー用監視カメラとは別に設置された4台のカメラが車両周囲を撮影。撮影された映像は専用コントローラーで合成処理され、ひとつの俯瞰映像として運転席モニターに表示されます。
また、リアルタイム映像のため、通常は見えづらい走行中の前方や後方も確認しやすくなり、状況の変化に素早く対応。前後方映像は前後進レバーの切り替えに連動して映し出されます。
人を検知した際の誤発進を制御する
「発進制御機能」
停⾞時に⼈を検知した際に⾞両の発進を抑える発進抑制機能を標準装備*しています。発進できないことで作業に支障が出る場合は、一時的に解除することもできます。
発進抑制機能は、フォークリフトメーカーならではの車両制御と連携した機能であり、これにより事故防止に大きく貢献することが可能です。
*公道走行仕様車両は除きます。