ケーススタディ

作業者の経験に基づいて行ってきたピッキング作業を賢く自動化!物流倉庫の課題を解消する方法とは
Case7 業界:食品・飲料業界、eコマース事業者、配送センター

作業者の経験に基づいて行ってきたピッキング作業を賢く自動化!
物流倉庫の課題を解消する方法とは

お客様の課題

人の手に頼った倉庫業務から脱却したい

物流現場では今でも人の手に頼ったピッキング作業が行われており、特にパレット搬送やケースピッキングといった重い荷物を扱う倉庫で作業者に大きな負担がかかっています。また、昨今の人手不足の影響によって作業者の確保自体が難しくなっており、安定稼働できない事例も多く聞かれます。
一方、EC市場の成長に伴って、物流業界では繁忙期の物量増加や商品の即日配送サービスへの対応が求められるようになっています。人の手に頼ったままでは作業効率が上がらず、出荷の遅れによって消費者離れを招く恐れがあります。ピッキングをはじめとする倉庫内作業の効率化を図り、スループット(処理能力)の向上や安定した24時間稼働を実現しなければなりません。

人の手に頼ったピッキング作業
現在の作業効率を維持したまま自動化・省力化したい

これまでにも、倉庫内作業を自動化する機器として無人フォークリフト(AGF)、無人搬送車(AGV)、パレタイザーなどのロボットが活用されてきました。しかし、スピードや精度、倉庫内スペースの有効活用の観点から、作業者と同等に要領よくピッキングができるロボットは少なく、多くの物流現場では今でも属人的な作業を続けています。また、複数の機器を高度に連携させるのが難しく、一部の作業しか自動化できていないケースも多い傾向にあります。

自社倉庫に適した自動化機器が分からない

自動化機器の導入にあたっては、「自社倉庫に最適な機器や台数、レイアウトが分からない」「十分な導入メリットが得られるか分からない」といった不安があります。また、昨今ではマルチテナント型物流施設のような貸倉庫が主流になりつつあり、自動化機器の導入やレイアウト変更に制約がつくケースも増えてきました。自社倉庫であっても、市場や事業環境の変化によって急なレイアウト変更が必要になる可能性があることから、自動化機器の導入にはさまざまな懸念が付きまといます。

ソリューション

解決のポイント
  • 自動ピッキングシステムが出庫、ピッキング、搬送、出荷まで自動化
  • 最適な機器連携により有人と同等の作業効率を実現
  • 導入前のシミュレーションにより自動化への不安を解消
自動ピッキングシステムが出庫、ピッキング、搬送、出荷まで自動化

三菱重工と三菱ロジスネクストが提供する自動ピッキングシステムソリューションは、三菱重工グループの総合力を活かして開発した新しい倉庫物流向けソリューションです。無人フォークリフト(AGF)を核とし、AGV、パレタイザ―を連携させることで、荷物の出庫・ピッキング・搬送・出荷までの一連の作業を自動化します。ピッキングの重労働から作業者を解放するとともに、24時間稼働できるロボットによってスループットの向上や物流倉庫の安定稼働を実現。物量の増加や商品の即日配送サービスといった物流業界へのニーズに応えます。

自動ピッキングシステムが出庫・ピッキング・搬送・出荷までの一連の作業を自動化
最適な機器連携により有人と同等の作業効率を実現

自動ピッキングシステムのコアとなっているのは、さまざまな機械システムを同調・協調させる三菱重工の標準プラットフォーム「ΣSynX(シグマシンクス)」です。独自開発の最適化エンジンや統合制御システムによって複数のAGF、AGV、パレタイザーを効率的に連携させ、ピッキングに関する一連の作業を最適化します。知能化された機器は最適なルートでスピーディに動き回り、最小限の手数で出荷を実施。これまで作業者が考えていたノウハウを再現した「最適化による賢いピッキング」により、有人と同等の作業効率を維持したまま自動化を実現します。

AGF・AGV・パレタイザーが効率的に連携
導入前の物流シミュレーションにより最適な機器構成をご提案

お客様のピッキング実績データを基に、システム導⼊前の物流シミュレーションを実施することで、自動ピッキングシステムの能力予測を行い、お客様のニーズを満⾜する最適な機器構成、レイアウトをご提案します。

自動化シミュレーション例
※自動化シミュレーション例

期待される成果

  • 繁忙・過酷現場での作業員負荷を軽減し、安定した労働力を確保します。
  • 単純搬送業務の24時間無人稼働にも大きく貢献します。
  • 物流の停滞、事故発生による企業イメージの低下を防ぎます。